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中国インフレ 市民の悲鳴――食料価格が急騰

2010年12月01日

【新唐人2010年12月1日付ニュース】今年もまもなく終わりますが、中国のインフレが招いた物価の急騰は、中国人の不満を呼んでいます。 

北京では、毎日朝から新鮮な野菜が市場に送られてきます。しかし、全国的なインフレによる値上がりを前に、業者や市民も不満を隠せません。
 
今年の10月、野菜はこの2年で、一番の高値になりました。当局は物価を統制や、投機資金の制御を約束しましたが、物価の急騰はすでに悪循環になっているというあきらめの声が広がっています。
 
河南省から来た卸売業者は、
 
河南省の卸売業者
「これらは0.9元で買いました。いくらで売れるかというと・・・運送コストで1元余り、1.1元から、1.15元くらいです。でも売値は1~0.9元、4000~5000元の赤字です」
 
トラックの運転手も、物価の急騰で収入が減ったと嘆きます。
 
トラック運転手 周金華さん
「農民の稼ぎや小売業者の稼ぎですが、500gで0.5~1元ほど、俺ら運送は500gで0.1元ほど、輸送費とガソリン代など、コストを引けば、儲かりません」
 
卸売価格はもちろんのこと、小売価格もさらに高値です。ピーマンの卸売価格は1キロ当たり1.8元、小売価格だと2倍以上の4元に跳ね上がります。
 
中国統計局によると、去年、都市の野菜の生産コストは11.5%上昇。運送コストも17.7%上がり、燃料価格や耕地面積の減少が原因です。
 
価格の上昇は、市民の不満を呼びました。当局は、価格を抑える措置を取っているものの、市民は不安をぬぐえません。
 
北京市民 卒広生さん
「価格制御されていません。政府も業者も、対策を練っています」
 
当局によると、今年10月、中国のインフレ率は2年ぶりのレベルに達し、食料価格は10.1%も値上がりしました。
 
新唐人記者がお送りしました。

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